重要なお知らせ IMPORTANT NOTICE
- 2024.09.03 医薬品自己負担の新たな仕組み(*2024年10月1日より)
- 2024.07.29 病院駐車場 運用変更のご案内(*2024年8月1日より)
- 2024.07.23 『院外処方』へ変更のお知らせ(*2024年8月1日より)
脊髄動静脈奇形・動静脈瘻は、脊髄や脊髄周囲組織(硬膜や脊髄周囲静脈、椎体骨)などに動脈と静脈の異常なつながり(動静脈シャント)が発生し、出血や静脈還流障害などの脊髄症状を引き起こす疾患です。四肢のしびれや麻痺、尿失禁などにて発症することが多く、出血を起こしたり症状がある場合には治療を検討します。治療には血管内治療と外科治療がありますが、脊髄は高度な機能が集約されているため、安全な治療には高度な神経放射線学的知識と血管内治療の技術が必要になります。当院では脊髄動静脈奇形に対する血管内治療を実施しておりますが、外科手術や放射線治療が適していると判断される場合には、それぞれの治療経験豊富な専門施設へ紹介するなど、相互に協力し治療にあたっております。
顔面・頭頸部動静脈奇形は、頭蓋骨の外の顔面や頸部の皮膚に動脈と静脈の異常なつながり(動静脈シャント)が発生する疾患です。唇や耳などの腫脹(膨らみ)や顔面の紅斑など、美容面で問題が発生したり、疼痛、がまんできない耳鳴りなどや繰り返す出血が問題となることがあります。顔面や頭部・頸部皮膚の血管性病変は、直接脳を栄養する血管によって栄養されているわけではありませんが、脳の内外の血管(動脈)が連絡し合っている箇所もあるため、脳血管と頭頸部、顔面の血管解剖など、診断・治療には高度な神経放射線学的知識が必要となります。この部位の病変は血管内治療単独で問題を解決できることは多くないため、形成外科と協力のもと、外科手術による病変切除や直接表面から硬化剤を注入する治療(硬化療法)を併用することが一般的です。また、治療後の再建手術が必要になることもあります。
当科では、動静脈奇形に関して経験豊富な形成外科専門施設(血管腫・血管奇形センターなど)と相互に協力し治療にあたっております。
四肢麻痺で発症
大学病院形成外科からご紹介