レーザー治療法(Qスイッチレーザー)
刺青に直接レーザーを当てることで、色素を破壊し徐々に薄くしていくという考え方による施術方法です。広範囲にわたったり、色が濃い場合は10回以上、数年かけて行うこともあります。入れ墨(刺青)の模様が薄く残ることがあります。
特徴
メリット |
|
デメリット |
- 黒や青以外の色には反応しない。
- 複数回の治療が必要。
- 完全に除去できない場合がある。
|
処置の流れ
- カウンセリング
詳しく話を聞き、最適な治療法を提案します。
- レーザー治療
麻酔をしレーザーを照射します。
- 患部の保護
ガーゼで保護します。
主なリスク、副作用等
- 痛み
テープ、軟膏、または注射による麻酔を行います。
- びらん・水疱
レーザー照射直後は軽いやけどの状態で、しだいに軽いびらんや水ぶくれが生じ、かさぶたになります。その間は軟膏の外用とガーゼなどによる保護が必要です。
- 一過性の腫脹
レーザー治療直後から、照射部位のはれ・むくみが生じ、内出血を伴うこともあります。
- 皮膚の脆弱化
レーザーの照射部位やその周辺の皮膚は弱くなっているため、こすったり掻いたりすると、皮膚が剥げ落ちてしまいきずあとになります。
- 一過性の色素増強(褐色に変色)
レーザー治療の1か月後前後から、照射部位はしばしば色が濃くなります。多くの場合 3~6か月で軽快しますが、これを最小限にするために、治療を受けた部位は少なくとも6か月間は日焼け止めを用いた日光の遮断が必要です。
- 色素脱失
同じ部位を繰り返して治療することにより、色素脱失(白色に変化)が生じる場合があります。
- 瘢痕化(きずあと)
レーザー照射部位のかさぶたを無理にはがしたりすると起こることがあります。治療後は照射部位をていねいに扱ってください。
- 病変の残存
レーザー光の届かない深い病変に対しては、他の治療が必要となる場合があります。
切除法
刺青が入った部分の皮膚を刺青の形、部位に合わせて、紡錘形やジグザグ状に切除して縫合していきます。また、十分な止血や術後のケアが大切になり、手術痕が残ってしまうことが多いです。小さい刺青や皮膚に余裕のある部分の刺青に適しています。
特徴
メリット |
|
デメリット |
- 少し多めに皮膚を切除するため、ひきつれ感が出ることがある。
- 広範囲にある場合、切除しきれないことがある。
- 切除した傷跡が残る。
|
主なリスク、副作用等
- 術後に出血や、腫れ、創の離開、感染を起こすことがあります。
- 炎症、血行不良などで、皮弁(移動した皮膚)や植皮(移植した皮膚)が壊死を起こすことがあります。この場合、軟膏治療または再手術が必要となるため、治療期間が長くなります。
- 傷跡が目立たなくなるまで最低でも6ヵ月はかかります。
- 傷跡が肥厚したり、赤み、痛み、しびれをもつことがあります。
- 皮下に埋没させた縫合糸の露出や感染がおこり、摘出が必要となる場合があります。
- 追加治療が必要となる可能性があります。
- 傷を覆うためのガーゼやテープにかぶれることがあります。
局所麻酔
- 添加薬の作用により、胸がドキドキしたり、呼吸が荒くなったり、冷や汗が出たりすることがあります。
- アレルギー反応により発疹がでたり、息苦しくなったり、非常にまれではありますが、ショックを起こすことがあります。以前局所麻酔を受けてこのような症状があった方は、主治医にお申し出ください。
- 局所麻酔薬の量が多すぎたり、血管の中に大量の局所麻酔薬が入った場合等に中毒が起こることがあります。
料金(税込)
レーザー治療法
施術範囲 |
料金 |
7㎠ まで |
33,000円 |
15㎠ まで |
55,000円 |
15㎠ ごと |
+55,000円 |
切除法
施術範囲 |
料金(税込) |
2cm まで |
48,950円 |
+2cm ごとに |
+48,950円 |