
怪我や火傷、手術の傷跡など、目立つ傷跡を目立たなくする治療です。傷跡がまったく消えてなくなるというわけではありませんが、傷の縫合法を工夫することで、今の状態より目立たなく仕上げられることがあります。
自傷行為(リストカット等)後の傷跡修正は行っておりませんので予めご了承ください。
特徴
- 局所麻酔を行いますので、手術中に痛みを感じません。
- 傷の大きさや場所によっては、全身麻酔で行う場合もあります。
- 小さな傷であれば傷より少し長めに切開し、再度傷の部分を丁寧に縫い合わせます。
- 皮膚のシワに沿って縫縮法やZ形成術、W形成術、皮弁法など形成外科の特殊な方法で傷の修正をします。
種類
切除術、分割切除術
幅の広い傷あとや、隆起あるいは陥凹している傷跡に対して、切り取って縫合します。一度で縫合できないぐらい幅が広い傷跡は、初回手術後に半年以上経過してから繰り返して切除する分割切除術を行うことがあります。
植皮術、皮弁形成術
幅の広い傷跡や、切除縫合ではゆがみが生じる部位に適しています。他の場所から組織を移行しますので、パッチワーク状の色調の変化が残存することがあります。
組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー)
分割切除術に似ていますが、手術で皮膚の下に組織拡張器を埋め込みます。その後2〜3か月かけて生理食塩水を注入して組織拡張器を膨らますことにより、皮膚を伸ばしてゆき、この伸びた皮膚を用いて切除した傷跡の部分の補填に使います。
レーザー治療
色素沈着を起こしている場合には、Qスイッチアレキサイトレーザーや軟膏療法を併用します。現在、フラクショナルレーザー治療は行っておりません。
手術の流れ
- カウンセリング
詳しく話を聞き、最適な治療法を提案します。 - デザイン
手術方法を、手術を担当する医師と最終確認し、納得していただけましたら手術の準備を開始します。 - 麻酔
局所麻酔をします。 - 施術
傷跡を切除し、縫い合わせていきます。 - Z形成術
Z形成術は、目頭切開など他の治療にも用いられているもので、傷跡をZ型にカットすることで引きつれを取り除きます。
Z形成術
Z形成術は、目頭切開など他の治療にも用いられているもので、傷跡をZ型にカットすることで引きつれを取り除きます。

W形成術
しわを横切るような傷跡は、影になったときに目立ちますので、傷跡をジグザグに作りかえ、影を分散させることで目立たなくさせます。

主なリスク、副作用等
- 術後に出血や、腫れ、感染を起こすことがあります。
- 肥厚性瘢痕拘縮・ケロイドが再発する可能性があります。
- 植皮術の場合、皮膚に赤みまたは色素沈着が残ることがあります。
- 傷跡が目立たなくなるまでに最低でも6か月はかかります。
局所麻酔
- 添加薬の作用により、胸がドキドキしたり、呼吸が荒くなったり、冷や汗が出たりすることがあります。
- アレルギー反応により発疹がでたり、息苦しくなったり、非常にまれではありますが、ショックを起こすことがあります。以前局所麻酔を受けてこのような症状があった方は、主治医にお申し出ください。
- 局所麻酔薬の量が多すぎたり、血管の中に大量の局所麻酔薬が入った場合等に中毒が起こることがあります。
料金(税込)
傷跡修整
切除範囲長径 | 料金(税込) |
---|---|
2cmまで | 48,950円 |
+2cmごとに | +48,950円 |