温泉、海やプール、ファッションなど、でべそが原因で人目を気にしてコンプレックスを持たれている方は意外と多いと思います。
治療をすれば不安や悩みの解消となり、様々な場面でおへそを気にすることなく過ごすことができます。
臍ヘルニアの場合は病気として健康保険の対象となり、外科での対応となります。形成・美容外科では臍突出症のみ対応いたします。
でべそとは
でべそは大きく2種類あります。
1 臍ヘルニア
赤ちゃんのへその緒が取れた後、徐々に穴(臍輪)が閉じるのですが、完全に閉じないで腸や脂肪など腹腔内容が腹膜に包まれた形で飛び出している状態を「臍ヘルニア」と言います。
赤ちゃんの場合は1才までに約90%が治るので経過観察しますが、2才を過ぎても治らない場合は手術を行います。
臍ヘルニアの場合は病気として健康保険の対象となり、外科での対応となります。
2 臍突出症
臍の穴(臍輪)は閉じているのですが、臍が陥凹しないで突出した状態を「臍突出症」といいます。皮膚が突き出しているだけですので、臍ヘルニアのような危険性はありません。
見た目が気にならなければ手術をする必要もありません。
特徴
- 傷跡が臍の中なので目立たないでキレイなおへそになります。
- ほぼ半永久的に持続します。
施術の流れ(臍突出症の場合)
- 1 カウンセリング
- でべその状態を確認します。必要に応じて画像の検査を行います。「臍突出症」は日帰り手術となり、「臍ヘルニア」は入院治療となります。
- 2 麻酔
- 「臍突出症」は施術を行う部分にマーキングし局所麻酔を行います。
- 3 施術
- マーキングした線を切開し、瘢痕組織をと取り除きます。
- 4 術後
- 1週間後に抜糸を行います。
料金(税込)
主なリスク・副作用等
- 病変が大きいものでは、術後の臍窩が広く、浅くなります。子供の場合は成長と共に小さく、深くなってくる場合が多いので経過観察をします。
- 形成した臍形態は後戻りして再び突出する可能性があります。
- 術後に出血や、腫れ、創の離開、感染を起こすことがあります。
- 何らかの原因(炎症、血行不良など)で皮膚が壊死を起こし、軟膏治療または再手術が必要となることがあります。
- 体質によって傷跡が肥厚したり、赤み、痛み、しびれをもつことがあります。
- 術後しばらくしてから縫合糸に感染が起こり、摘出が必要となる場合もあります。
- 体質により、傷を覆うためのガーゼやテープでかぶれが強く出る場合があります。
- 開腹操作が必要になった場合では、腹腔内臓器の損傷、大出血、腹腔内感染などを起こす可能性があり、重症化する恐れもあります。
- 開腹操作が必要になった場合では、腸管などの癒着が起こり、長腸閉塞の原因となる場合があります。
局所麻酔
- 添加薬の副作用
局所麻酔薬の持続時間を長くするためや出血を少なくするために加えられている薬の作用により、胸がドキドキしたり、呼吸が荒くなったり、冷や汗が出たりすることがあります。
- アレルギー反応
発疹がでたり、息苦しくなったり、非常にまれではありますが、ショックを起こすことがあります。
- 麻酔薬中毒
局所麻酔薬の量が多すぎたり、血管の中に大量の局所麻酔薬が入った場合等に起こることがあります。