Qスイッチアレキサンドライトレーザーは主に青アザやシミを治療する目的に開発されたメラニン色素に吸収されやすいという特性を持つ医療用レーザーです。
照射部位はしみ・あざの色が濃くなりかさぶたを形成し、1〜2週間後に自然にはがれてしみ・あざの色が薄くなっていきます。
特徴
- レーザーが当たっている時間は1億分の5秒と短いため表皮のダメージが少ないです。
- シミや太田母斑、異所性蒙古斑などの“青アザ”“黒アザ”、などに適しています。
処置の流れ
- 1 カウンセリング
- 詳しく話を聞き、最適な治療法を提案します。
- 2 洗顔
- お顔の治療の場合は、顔全体のお化粧を落としていただきます。
- 3 施術
- レーザーを患部へ照射します。輪ゴムではじかれるような痛みがあります。痛みに弱い方は事前に表面麻酔をします。
- 4 クーリング・アフターケア
- 治療部位を数分冷却します。その後治療部位に軟膏を塗布します。
頻度
しみの場合
しみのタイプや個人の肌質によって効果に差も大きく、1回で効く方とそうでない方もおられます。お肌の状態によっては、レーザー治療をお勧めできない場合があります。レーザー治療では照射前後のお肌のケアが大変重要になります。
あざの場合
太田母斑(お顔の青あざ)の場合、繰り返し治療を続けることで消退していきます。症例によっては3~6か月毎に10回程度の繰り返し照射を要することもあります。
主なリスク、副作用等
- 痛み
テープ、軟膏、または注射による麻酔を行います。
- びらん・水疱
レーザー照射直後は軽いやけどの状態で、しだいに軽いびらんや水ぶくれが生じ、かさぶたになることがあります。その間は軟膏やガーゼなどによる保護が必要です。
- 一過性の腫脹
レーザー治療直後から、照射部位のはれ・むくみが生じ、内出血を伴うこともあります。
- 皮膚の脆弱化
レーザーの照射部位やその周辺の皮膚は健康な皮膚と比較して弱くなっています。照射した場所をこすったり掻いたりすると、皮膚が剥げ落ちてしまいきずあとになります。
- 一過性の色素増強(褐色に変色)
レーザー治療の1か月後前後から、照射部位はしばしば色が濃くなります。多くの場合 3~6か月で軽快しますが、これを最小限にするために、治療を受けた部位は少なくとも6か月間は日焼け止めを用いた日光の遮断が必要で、しみ、そばかすには美白剤も6か月間は併用します。ごくまれに、増強した色素が6か月以上消えにくい場合もあります。
- 色素脱失
同じ部位を繰り返して治療することにより、色素脱失(白色に変化)が生じる場合があります。
- 瘢痕化(きずあと)
レーザー照射部位のかさぶたを無理にはがしたりすると起こることがあります。治療後は照射部位をていねいに扱ってください。
- 病変の残存
レーザー光の届かない深い病変に対しては、他のレーザー治療が必要となる場合があります。
- 病変の再発
治療によりしみ、そばかすが薄くなっても、日焼けをすると再発します。
料金(税込)
イボ・ほくろ・しみ等除去※
太田母斑、異所性蒙古斑には健康保険が適用されます。
Qスイッチレーザー(しみ) しみ 範囲(長経)1cmごと |
11,000円 |
ALEX(アレックス)レーザー
皮膚良性色素性疾患治療用レーザー装置
太田母斑などの「青アザ」の原因となる皮膚に含まれる異常メラニン色素に対し選択的に吸収されやすい波長を有しています。
また、Q-スイッチ(Quality Switchingの略)と呼ばれるシステムによりレーザーパルスの照射時間が非常に短く、周辺の正常組織への影響を最小限に抑えた安全な治療が可能です。